1.印刷業とは

印刷は身近なものです。まず、思い浮かぶものはどの様なことですか。どの様な物ですか。どのようなイメージをお持ちですか。学校で印刷機を使ってプリントや資料、冊子を印刷したという記憶が思い浮かぶのでしょうか。それとも会社に入って名刺やチラシ、のぼり、会社案内等の宣伝用資料を印刷業者に依頼したというイメージでしょうか。確かにこれらは全て印刷の範疇に含まれます。印刷というと非常に身近でありながら、ですが実は印刷業界や印刷のあれこれについてよく知らなかったのではないでしょうか。そんな身近にありながら、知っているようで知らない印刷のあれこれについて話を進めたいと思います。
そもそも印刷業とは何でしょうか。この答えを知りたければ、私たちの身の回りを見てみることです。私たちの社会や生活は、様々な印刷物で溢れています。毎朝配達されてくる新聞に始まり、そこにたくさん折り込まれている広告、チラシ。DM、公共料金の引き落とし状などの郵便物、また商品パッケージ、包装紙…これら全てが印刷物であり、それを作り出しているのが印刷産業なのです。これらの印刷物以外にも雑誌や書籍等の出版物印刷、広告宣伝や販売促進が目的で使われる商品カタログ等も含む広告印刷、ノート、封筒等の事務用印刷物、株券、商品券、カード類等の証券印刷、建築材や布地等の特殊印刷等、実に多種多様で、私たちに生活で身近な、かつ欠かせない物品の多くが印刷産業によって生み出されています。
総務省統計局統計センター発行の「日本標準産業分類」によると、印刷産業は、製造業の「印刷・同関連産業」に組み入れられ、さらに「印刷業」「製版業」「製本業、印刷物加工業」「印刷関連サービス業」に細分化されています。なお「印刷・製本業」は、旧通産省においては生活産業局紙業印刷業課の所轄で、その枠組みも関連産業のみでしたが、産業経済省の発足により、商務情報政策局文化情報関連産業課の所轄となり、ゲームソフト、映画映像産業、音楽業、広告代理業のコンテンツや、それらの加工業が属するカテゴリーに分類されることになりました。このことはまさに印刷業が製造業であることのみならず、生活文化や情報伝達を支える産業として新時代に突入したことを示していると言えそうです。
こうして印刷産業は製造業に分類されていますが、印刷業には一般の製造業と大きく異なるところがあります。一般の製造企業が市場の動向を読み取り、自主的かつ計画的に製品を製造、供給しているのに対し、印刷業はそれを自主決定することができません。なぜなら印刷業は発注者から見て外注・下請け工場的な立場である受注型製造企業の集まりだからです。つまり印刷業者は自主的な計画製造ができず、印刷物の仕様や数量、納期等も全て発注者の指示によって決められるのです。 こうした受注型製造業は、流通、在庫等の面で一般の製造業より有利な面がありますが、繁忙期に合わせて人員や生産設備を増強すると、閑散期にはそれらが余剰になってしまうことになります。こうして自主的に計画、生産ができないことは、人員、生産設備の効率的な配置や運用に困難をきたします。
また印刷技術の進歩と平準化によって、印刷業者間の品質の差や特色が出にくくなりつつあることも、受注型製造のマイナス面を増強しています。どこの印刷業者に発注しても出来上がる製品にたいした差が無いとなると、発注者は価格本位で印刷業者を選定します。こうして現状では、発注者の価格決定面での優位性が強まっています。まして印刷物の発注量が減少しつつある現在、印刷の需給バランスが崩れることで価格破壊が進行し、印刷業者を圧迫しかねません。このまま放っておくと印刷業界全体の消耗戦となりかねないことから、現在、従来の「受注産業」から脱却し、受注を創り出す造注製造業に体質改善を図ろうという動きが起こっています。

印刷業は受注製造業である反面、サービス業という一面を持っています。それは印刷業の重要な仕事に、目に見えない顧客のアイデアや企画を印刷物という目に見える具体的なイメージに変換することがあるからです。そうすることで顧客の販売促進活動や、企業イメージの向上等、顧客がそれぞれの目標達成を応援する、いわばサービス発信の役割を担っているのです。
印刷業を、こうしたアイデアや企画の変換サービス業と捉えれば、印刷業は決して紙にインクを定着させる作業、とは限定できません。インターネットのウェブサイト、CDやDVD、電子文書等、メディアや芸術作品のイメージ化、データの記録といった作業も印刷業の範囲と考えていいでしょう。
紙にインクを定着させる作業の場合は当然プリンタインクが必要となります。
高齢社会や少子社会、長引く不況など、印刷業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。従来の印刷業界のあり方だと、いずれは衰退の道をまっしぐら、ということにもなりかねません。コンピューターやインターネットの普及、新しいメディアの台頭といった現状を、印刷業界の新しいビジネスチャンスの拡大と捉え、柔軟かつ大胆な思考で改善を図っていく。こうした流れを受けて受注産業から製造受注業への脱皮を図る。このことが現在の印刷業界に求められている課題ではないでしょうか。

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最終更新日:2014/10/31